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お知らせ
2018年8月30日
津山ガス 夏休み親子の工場見学【8月21日】
 

 

今回は弥生小学校の親子5組11名の皆さんにご参加頂きました。

【天然ガス事業所の見学会としては、21回目になりました。】

LNG貯槽とLNGローリーを背景に弊社マスコットキャラクターの『津山がす丸くん』と一緒に記念撮影📷

工場内は安全の為、必ずヘルメットを着用ですが、小学生にはサイズが少し大きいですね。

※LNGとは液化天然ガスの事です。

地中から採取された天然ガスは、-162度まで冷やすと液体に変わります。

天然ガスは液体に変化すると体積が600分の1になり、LNGタンカー等で一度により多くの天然ガスを運ぶことが出来るのです。


▲後ほど万華鏡作りで使用するガス管の種類の一つ【PE管(ポリエチレン管)】の説明。

座学では教材DVD【天然ガスのふしぎ発見!】を見て頂いて、クリーンエネルギーと言われる天然ガスがどの様にて生まれたか、どの様にしておうちまで運ばれてくるか学習しています。

 

▲2台のパソコン画面にはLNGローリーからLNG貯槽への受入作業状況の説明。

このパソコンで、ガス圧力・ガス送出量・ガス温度・ガス熱量などを自動制御しています。

▲鴻池運輸のご厚意により、助手席に乗せて頂きました。

こうして見ると、LNGローリーは大きいですね。

冬場のガス使用量が多くなる季節には、大阪ガス姫路工場と津山ガス天然ガス事業所を一日2往復する日もあります。

 

LNGローリーに繋がれた配管が白くなっているのは、液体天然ガスがLNG貯槽に送っている為で、配管表面が凍っています。

「皆さん凍った配管は触らないでね。手が配管にくっついて離れなくなるよ。」

LNG(液化天然ガス)がどれくらい冷たいか、配管に水を掛けて実演してます。ほんの一瞬で氷になりますよ。

▲LPガス(液化プロパンガス)のタンクです。

都市ガスは天然ガスだけでなく、プロパンガスも少し加えて、基準値の46MJに熱量調整しています。

▲ガバナー室です。

ここでガスの圧力を中圧と低圧の2種類に分けて、道路に埋設された配管が皆さんのおうちへ都市ガスを運んでいます。

上の写真の子供たちが鼻を摘まんでいる訳は、この部屋にはガスに臭いを付ける【付臭設備】もある為、「ガス臭っ‼ 臭~い‼」とリアクションをとっていますが、大人たちは平然としている対照的な写真です。

元々、天然ガス自体は無臭の気体になり、付臭剤の性質としては、生活臭とは明瞭に区別ができ、誰もがガスと認識できる臭いであって、ドキッとさせるインパクトのある警告臭をあえて付けてます。

その為、少し漏れた時でもガスの臭いと判断出来るので、たくさん漏れて危なくなる前にはガス管の修理は出来ているという具合です。

先程説明したガスの臭いの元が、ガラス窓の中で一滴ずつ落ちて行く様子が見れます。

「みんな、近づいてもガス臭くないよ(笑)」

3基立っている設備はLNG気化器といってアルミニウムで出来ています。

液体の天然ガスがこの気化器を通ることによって、空気の温度で温められて気体に変化していきます。

真ん中の下部だけ白くなっていますが、液体の天然ガスによって凍結している部分で、凍結していない部分は気体に変わっています。

冬場になると、気温が低くなり、ガスの送出量が多くなる事と相まって、下部だけでなく全面が真っ白に凍結する様になります。

常時2基が稼働しており、1基は休憩となります。休憩中に凍った氷を融すという繰り返しです。

ガス管の種類も色々あり、用途に応じて使い分けています。

黄色のガス管は通称PE管といい、材質はポリエチレンで出来ています。主に埋設部に使用しており、メリットとしては、金属管では無いので、錆びることが無い。

地震に強く引っ張られてもガス管自体が伸びる事によって破断しない。

デメリットは、太陽光の紫外線に弱いので、埋設部にしか使えない点です。

▲ガス空調設備GHPの説明をしています。

一般家庭ではあまり使用されませんが、弥生小学校様等の学校関係を始め、病院等の大きな建物の空調に利用されていますが、天然ガス事業所内の暖房や冷房も都市ガス用GHPを使用しています。

▲LNGの-162度とはどの様なものなのか、液体窒素を使って実験をしています。

(実験内容:ゴムボール・花・バナナ・フィルムケース・ガス配管部材・豆電球等)

下の写真は、最新のガス検知器の実演をしています。

奥の社員は都市ガスが封入されたビニール袋を持っています。離れた場所からその袋にレーザーガス検知器から照射されるレーザーを当てると都市ガスを検知する事が出来るのです。

これまでは、ガスが漏れている付近にガス検知器を当てて、ガス検知器内部に吸い込ませて濃度測定をしていましたが、手の届かない場所等、例えば橋の下に吊るされたガス管等は手が届かないので、以前のガス検知器では簡単には測定出来ませんが、レーザーガス検知器を使えば簡単に調べることが出来ます。

▲PE管を使って、みんなで万華鏡作りをしてます。

天然ガス事業所の見学会は終了となり、写生希望された方はその後も残って頂き、絵を描いて頂きました。

夏休みの課題提出にされると聞いていますので、賞がもらえるように祈っております。

LNG貯槽にはしっかり【津山ガス】・【天然ガス】と描いてくれてます。「皆さん、ありがと~う‼」